
今の時代、ネットで調べると多くのファッション情報やノウハウは知識としてサクッと得ることができるから、本当に助かるし便利です。
コーディネートを間違いないの無い「法則」で構築することは迷いが減るため時短にもなります。
正しさという安心感もあるから、たしかに心強いものです。
ただ、本当に自分らしくファッションを楽しむためには、知識や法則に加えて重要なことがある、と私は思っています。
知り得た知識や法則を、どう取り入れて、自分に生かしていきたいのか、という部分。
「お手本通りのおしゃれ」ではなく、自分らしさ、好き、似合う、心地よさといった、自分の主観を盛り込んで、自分から発せられる要素で満ち溢れたファッションに身を包むことができたら、本当の意味で、ファッションを楽しめるのではないでしょうか。
ファッションに自分の意思や感覚、密かに備え持っている個性を盛り込んでいきたいと願っているのなら、イメージすることを意識して育てていってもらいたい。
多くの知識やノウハウに疲れたり、はたまた周りと同じであることにお腹いっぱい、プラスαがほしい―
そんな人は、ぜひ読み進めてみてください。
コーディネート上でのイメージをもつ意味

まず、コーディネートの意味をおさらい。
「コーディネート」
物事を調整すること。間に立ってまとめること。
衣服や装身具などで、色・形・材質をうまく組み合わせて、全体の調和をはかること。
出典:「Oxford langage」より
これをやるためには
「何に向かって」
調整、組み合わせ、調和をはかるのかを決めておく必要があります。
この「何に向かって」という部分を、私はコーディネートをまとめるために必要な「イメージ」と捉えています。
コーディネートが得意な人はその「イメージ」を頭のどこかで自然に思い浮かべているはずなんです。
イメージや目的がない状態でやみくもに、さぁ、今日は何着よう?と考え出しても、「・・・」となってしまう。
着こなし方の知識やノウハウを、本当の意味で利用して自分に落とし込むためには
「イメージを抱く」ことからおすすめしたい。
そのイメージとは、自分の中である意味「制限」を設けること。
ファッションは自由だからこそ、広い領域の中で「今日は何を着よう?」と考えると、どうしても迷ってしまう。
例えば、特に目的もなく、膨大な量の本が並ぶ広い図書館に行き借りる本を選ぶとする。
すると、どこからどう探していけば?と途方に暮れる気がしませんか。
しかし、「今日は文章の書き方を知りたいから参考になりそうな本を借りよう」と思っていくと、探す棚は絞られていくので断然探しやすくなる。
同じように、その日のファッションのイメージを持つことは、考える領域がぐっと狭くなるので、選択肢も絞れてきます。
自分のイメージは主観だから、制限を設けたとしても、結果「主観から生まれるコーディネート」になります。
初心者は、まずはここから。

そもそもイメージの抱き方がわからない、難しいと感じる方もいるかもしれません。
おそらく皆さんはファッションを仕事にしていくわけではないと思うので、大前提としてイメージ自体に「枠」はないということを理解してください。
その上で、主観で「自分の領域」をつくっていきます。
最初は漠然としたものでもいいのです。
とりあえず毎日練習だと思って、意識的にやってみることをおすすめします。
積み重ねることで、自然にイメージを抱きやすくなります。
まず次のことからやっていこう
1.スケジュールを思い浮かべる
その日、行く場所や会う人、何をして過ごすか。日中と夜の過ごし方で違うこと、天候や気温などなど。
すでに決まっているスケジュールだからこそわかりやすいですよね。
その行動範囲そのものが、すでに「私の今日の領域」になっています。
2.方向性を思い浮かべる
カジュアル?きれいめ?クール?清楚?個性的?活動的?コンサバ?さわやか?
大雑把に「こんな雰囲気」ということをイメージします。
3.枝分かれさせていく
「こんな雰囲気」が出てきたら、さらに枝分かれさせましょう。
細分化するのです。
例えば「カジュアル」なら
→女性らしいカジュアル?メンズライクなカジュアル?⇒女性らしいカジュアル
→女性らしさオンリーでいく?辛口や抜け感も入れたい?⇒辛口や抜け感も入れたい
➡「エッジの効いたシルバーアクセサリーでカッコよさを加えよう」「シャツの襟を立ててクールにしよう」「ナチュラルなフラットシューズで抜け感だそう」
➡じゃあ、手持ちの中のこのアイテムを使おう!
そんなふうに、具体的に選択しながらイメージしていくと、どんどん領域が狭まっているでしょう?
結果、ふわっとしていたものを自分の中で明確にしていきながら、選択肢を絞っているのです。
イメージは、自分の主観でコーディネートを考えるための「大切なプロセス」と受け取ってみてください。
私が自身のコーディネートをする時には、頭の中の「イメージ」と「私」の間に立って「イメージを纏った私」になるよう組み立てたり調整する作業をしています。
それが私にとってのコーディネート。
今はチンプンカンプンかもしれませんが、積み重ねていくとその意味が段々理解していただけると思います。
面倒な「ひと手間」こそ、おしゃれへの近道。

イメージを持つと、自分がその間に立って調整することができるわけですが、そもそもイメージを抱いて毎朝の服を決めるなんて、時間を費やし面倒そうで大それたことのように感じるかもしれませんね。
たしかにそうかもしれない。
「イメージを抱く」
「考える」
という時間、ひと手間が必要になります。
しかし、その時間を持った分「加わるエッセンス=自分という主観」が生まれます。
自分らしさがあるファッションを手に入れることもできていく。
最初は手間に感じたイメージを抱くことに慣れていくと、自然に視野が広がり楽しみも増える。
本当に「おしゃれになりたい」なら、楽しておしゃれになる方法を探すよりも、ひと手間をかける覚悟と行動は必要です。
その覚悟や行動は、ファッションを飛び越えて、あなたの生活や人生にまで派生していくはずです。
もちろん、イメージ力も身につき、あらゆる場面で想像力豊かな人生へとつながっていくことでしょう。
すると、見える世界はどんどん変わっていきます。
毎日当たり前のように着るファッションをきっかけに、自分の人生まで豊かになり得る。
なにも、「ファッションをきっかけに見える世界を変えるぞ!」「人生変えるぞ!」と意気込む必要は全くありません。
毎日の身近なファッションに触れる中で、ちょっと意識してみる。
その結果、気づいたら感覚や意識の向き方が変わっていたり、思考の変化を感じたなら、なんだか得した気分でしょ。
そんなふうにつながり得るし、変わり得る。
私が経験済みです。ぜひお試しください。
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